レッスン
日産スタジアムのすぐ隣にある新横浜公園でレッスン
こんにちは、トータルスポーツです!
今回は神奈川県横浜市にあります、日産スタジアムのすぐ隣にある新横浜公園でレッスンを行った際に小学校1年生の女の子2人組から、「どうしたらコーチみたいに痩せられるの?」と質問されたので、女の子の体重管理についてお話ししていきたいと思います!
成長期のダイエットにはリスクが!
近年は幼少期から携帯電話を持っていたり、YouTubeなどのSNSが流行っていることも影響して、見た目に気を使う子供たちが増えていおり、モデルやアイドルに憧れ、見た目を気にしている子も少なくないと思います。
しかし、幼少期や成長期に見た目を気にするあまり、ダイエットを行ってしまうと基礎体力の低下や、成長の妨げになってしまいます。
また、低栄養を放置してしまうと骨粗鬆症や無月経のリスクが上がってしまいます。
段階にあった、健全な成長が大切!
選手としての戦うためのからだづくりには、からだの土台を築く時期である幼少のころから成人に至るまでに健全な成長を促し、健康的なからだをつくることが大切です。小学生から高校生の時期は身長と体重の増加が大きく、また、からだの臓器や器官の発育も大きい時期です。
からだが成長する時期に、正しい生活習慣と十分な睡眠、そして十分なエネルギーと栄養素のとれる食習慣を身につけることが、スポーツをする上で運動能力を獲得するために必要です。からだは食べ物からできています。毎日の食事が戦うためのからだをつくるために重要な役割を果たしています。
今回、相談してくれた女の子たちは1年生ながら陸上に興味を持ってくれていて、コーチのような選手になりたい!と言ってくれたので、まずは好き嫌いなく、しっかり食べることを伝えました。
骨の成長
私たち人間の骨は全部で206本ありますが、赤ちゃんの時には約350本もの骨が認められています。骨といっても分離骨といわれ長い時間をかけて一部つながりあって成人した段階で206本になります。骨の成長が終わるのは女性で約15~16年、男性で約18年かかるといわれています。
身長の伸びは、10歳ころまでは1年に約6Cm、思春期の初期(男子は10.5から14歳、女子は10~13歳)になると1年に6~8Cm、青年期中期(男子は12~14歳、女子は12.5~15歳)になると最も急激な成長を遂げる段階で女子で約8Cm、14歳の男子で約10Cmも伸びます。成長期の子供の骨をレントゲンで撮影すると、関節付近に「骨端線」と呼ばれる線があります。この線は骨の両端部分にある骨端と骨幹との境目部分にあたり、成長期の子供しか確認できません。
この骨端線部分にある組織は「骨端軟骨」と呼ばれる軟骨組織で形成されています。
骨端では、新しい骨を作る骨芽細胞と、古い骨を分解・吸収する破骨細胞が盛んに働いてます。成長期には骨芽細胞の働きが活発化するため、この骨端軟骨組織が増殖しながら栄養素を取り込んで硬い骨へと置き換わっていきます。骨は骨端線に沿って伸びていきます。
成長期が終わりに近づくにつれ軟骨層は少なくなり、やがてすべての軟膏層が硬い骨へと換わると、骨端線はほとんど見えなくなります。この段階で骨の伸びが止まり、身長も伸びなくなります。
成長段階で大切な食習慣とは
高い競技力を保持するからだには、筋・脳・内臓に十分なエネルギー源を蓄えていること(エネルギー)、そのポジションに見合った筋肉や骨格を作ること(からだづくり)、トレーニング後や試合前の体調を整えること(コンディショニング)、障害の予防及び改善に取り組むことが不可欠になります。そのためには、食事からエネルギー及び栄養素を過不足なく摂取することが重要です。
(1)欠食をしない(2)食品摂取の偏りをなくす・好き嫌いをしない(3)アスリートの「基本的な食事の形」をそろえる(4)トレーニングに合わせた水分・食品を摂取する。この4つの食習慣が基本になります。
①主食(体を動かすエネルギー源)主に炭水化物:ご飯・パン・麺・もち
②主菜(筋肉、骨、血液など人の体を作る)主にたんぱく質:肉類・魚介類・卵・大豆製品
③副菜(体調を整えたり、骨や血液の材料となる)主にビタミン、ミネラル:野菜・芋・海藻・きのこ
④牛乳・乳製品(骨をつくるのに欠かせない)主にカルシウム、たんぱく質:牛乳・ヨーグルト・チーズ
⑤果物(疲労回復、コンディショニングに役立つ)ビタミンC、炭水化物
上記を参考にして、健康的な食事を意識して、適度に運動をしてくださいね!
スポーツの未来を担う子供たちが健康でありますように!